整形外科の疾患の特徴

1、たちまち重篤になることは少ないが、痛みが長引くことも多い。
2、しびれや痛みの箇所が必ずしも原因箇所ではないことがある。
3、日頃から適度に身体を動かしている事が一番の予防、ただし急にジムなどで筋トレを始める時は要注意(特に高齢の方は)
4、整形外科は骨、関節をはじめ身体活動に関わる組織や器官の疾患を主に治療します。痛みやしびれが長く続く前に受診しましょう。

肩関節周囲炎(五十肩)
原因と症状:50歳代に多く見られます。肩関節の筋肉、靭帯や腱などが老化し周囲の組織に炎症を起こすことになり、痛みが出てきます。腕を後方へ廻したり、上へ挙げる時に強く痛みます。炎症の強い急性期では夜中にズキズキ痛み眠れないほどになることもあります。
治療:自然に治ることもありますが、痛みが強い時は肩の保温に加えて消炎鎮痛薬を服用したり、局所注射をします。痛みが軽減してくると運動療法(腕の振り子運動など)を行いますが、ふだんから肩の体操(肩や、腕の上げ下ろし)を心がけることが勧められます。
石灰沈着性腱板炎
原因と症状:夜間に目が覚めることが多く、肩腱板内に沈着した石灰によって炎症が生じ、激しい痛みによって肩関節を動かせなくなります。
治療:五十肩の症状とよく似ていますが、激痛を早く取る為に沈着部位に穿刺し、石灰を吸引する方法があります。痛みが軽減してくると、五十肩と同じように運動療法(拘縮予防と筋肉強化の為)を行います。