整形外科の疾患の特徴
1、たちまち重篤になることは少ないが、痛みが長引くことも多い。
2、しびれや痛みの箇所が必ずしも原因箇所ではないことがある。
3、日頃から適度に身体を動かしている事が一番の予防、ただし急にジムなどで筋トレを始める時は要注意(特に高齢の方は）
4、整形外科は骨、関節をはじめ身体活動に関わる組織や器官の疾患を主に治療します。痛みやしびれが長く続く前に受診しましょう。
頚部
- 頚部捻挫
- 原因と症状：スポーツによる外傷、交通事故などで自動車に追突されたりしたときに頚部が鞭のように波状にうごきなんらかの損傷を受けて起こります。頭痛、上肢のしびれ感、肩こり、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状がでることがあります。
治療：一般に受傷直後は、ｘ線写真では変化がなく、翌朝、さらに後日になって症状が出る場合があります。各個人で症状にばらつきがあり、心的要因が加わったりして治りにくくなるケースもあります。
上肢に痛みが出たりした場合は頚部の安静のために包帯固定（コルセット）が必要となります。
- 頚・肩・腕症候群
- 原因と症状：頚部に何らか異常があると、首から肩や腕にかけて痛みやしびれ感がでてきます。それらを総称しての病名です。長時間腕を持ち上げた状態でのキーを叩く作業などで頚、肩、腕の痛み、こり、しびれ感、脱力感などの自覚症状があらわれます
治療：十分休養することで改善されますが、同じ作業を再開するとまた再発しやすいので、作業方法の改善などが必要です。 - 頚椎椎間板ヘルニア
- 原因と症状：背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板が後方に飛び出すことによって起こります。
飛び出す場所により首や肩、腕に痛みやしびれが出たり、足がもつれるなどの障害が出ることがあります。
治療：装具(頸椎カラー)を用い首を安静に保ちます、また消炎鎮痛剤を服用し痛みをやわらげます。症状がなかなか改善しない場合は手術を考えます - 頸椎症
- 原因と症状：中年～高年齢になるにつれ椎間板が飛び出したり、骨のとげが形成されたりするいわゆる加齢変化の状態のことを言います。
腕や肩にしびれや痛みが出たりしますので、消炎鎮痛剤を服用したり症状に応じて頸椎牽引をします。