整形外科の疾患の特徴
1、たちまち重篤になることは少ないが、痛みが長引くことも多い。
2、しびれや痛みの箇所が必ずしも原因箇所ではないことがある。
3、日頃から適度に身体を動かしている事が一番の予防、ただし急にジムなどで筋トレを始める時は要注意(特に高齢の方は）
4、整形外科は骨、関節をはじめ身体活動に関わる組織や器官の疾患を主に治療します。痛みやしびれが長く続く前に受診しましょう。
股関節
- 変形性股関節症
- 原因と症状：女性に多く、先天性股関節脱臼の後や、臼蓋形成不全後の２次性変形性関節症が主なものですが、最近は高齢社会となったため、年齢とともに発症してくることがあります。最初は立ち上がり時や歩き初めに痛みを感じるのですが、進行すると痛みも強くなり、夜間でも痛むようになります。
治療と予防：初期のうちにまず日常生活における股関節にかかる負担をへらして痛みが強くならないよう気をつけます。痛み止めの内服薬や、座薬を使うのも痛みを軽減する方法ですが、運動療法として水中歩行などが筋肉の衰えを防ぐためにも有効です。関節への負担を軽減するために過体重の場合は適度に減らすことも大切です。 - 大腿骨頚部骨折
- 原因と症状：高齢者に非常に多く、転倒、転落で立てなくなったときにはまずこの骨折を疑います。
骨粗鬆症がある高齢の女性の場合ちょっと脚をひねったぐらいでも発生します
治療と予防：多くの場合、骨折を契機に寝たきりになり合併症をひきおこす可能性が高くなるため、何らかの手術方法を行い早いうちに離床をはかることが大切です。予防として折れにくい骨を作る（定期的に骨密度検査を行い自身でチェックする）ことと転倒が起きにくい生活環境を整えることが大事です。